Thursday, March 3, 2016

0074 The melody at night with you キース・ジャレット ★★★


適した季節:春・夏・秋・冬
適した時間:昼・夜
適した天気:晴・曇・雨

仕事をしながら流す音楽の選択ってなかなか難しいですよね。古典派以降のクラシックの音楽のほとんどは感情的な起伏が激しすぎて、むしろ仕事の邪魔になってしまうし、それは多くのPOPミュージックにしても同様でしょう。そう考えてみると、適度にリラックスさせてくれながら仕事の邪魔はしない、仕事にそっと寄り添ってくれるような音楽って、実は貴重なのかもしれません。

キース・ジャレットによるこのアルバムは、その貴重な音楽の筆頭に挙げられるものではないかと思います。題名が示唆する通り、静かな夜に暖炉を眺めながら聴くような音楽なのですが、不思議なことに天気の良い昼間に聴いても、曇天の夕方に聞いても、それはそれで似合ってしまうという、とてもユニバーサルな音楽です。

こういうアルバムはキース・ジャレットの中では珍しいですよね。キースといえば、まあ定番はケルンということになるんでしょうが、ケルンをはじめとした即興系はすべて、思いっきり起伏の大きい音楽ですし、その傾向はトリオでのスタンダード系でも同じですよね。思いっきり感情を解放して演奏するのがキース・ジャレットのスタイルですが、このアルバムはそういう意味では真逆で、ものすごく抑制がきいています。

家で原稿を書いたり考えごとをしたりする時に、とても助かるCDです。

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