Tuesday, March 1, 2016

0021 意思決定のための「分析の技術」 後正武 ★★★



筆者の後正武さんはマッキンゼーのパートナーを務められたのち、独立された方です。同じくマッキンゼー出身の斎藤嘉則さんによる『問題解決プロフェッショナル』が、問題の定義から解決策の策定まで、問題解決に関するスキルを一連の流れに沿って解説しているとすれば、こちらの本は「分析」に焦点を当てている本です。

これはいろんなところで僕も言っていますが、分析の本質というのは「分けて」「比べる」ということです。例えば時系列分析というのは「過去」と「現在」を時間軸に沿って「分けて」「比べる」分析ですし、コスト構造分析というのは、コスト全体を費目やエリアという基準に沿って「分けて」「比べる」ということです。

この点を掴むだけでも随分と分析センスは高まりますが、本書の良い点は、この「分ける」際の、切り口の引き出しを増やすことでできる、という点だと思います。最近はあまりエクセルをいじりながら分析するという作業はやっていませんが、コンサルタントになりたての頃は、深夜のオフィスでこの本をパラパラと眺めながら、どういう分析をすると良い示唆が出るか、について随分とヒントをもらったものです。最後に加えれば、分析結果の表現方法についても豊富な例示があって非常に参考になります。

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